2010年6月1日火曜日

都会暮らしは血圧を上げる!

今回は環境が健康に及ぼす影響についてです。

ドイツから、3年間にわたり5000人を対象に、大気汚染が血圧に与える影響についての研究が発表されました。
大気中に2.4µg/m³以下の細かい汚染(主に交通網や工場、エアコン、発電所からの放出物)がある地域に住んでいる人は、そうでない地域の人に比べて有為に血圧が上昇していました。
また、汚染が10µg/m³以上の荒い汚染(主に大地や道路からの粉)の地域に住んでいる人も、血圧が上昇していることがわかりました。

大気汚染そのものが健康を害する物質であることは知られていますが、それ以外に心血管系の病気になりやすい体質にしてしまうことが判明したのです。

ライフスタイルは健康にとって大切ですね。

参考文献:Barbara Hofmann. Long-Term Urban Background Particulate Air Pollution Increases Arterial Blood Pressure. Paper presented at: American Thoracic Society Annual Conference; May 16, 2010; New Orleans.

2010年5月28日金曜日

チーズを食べると免疫力が上がる!

今回は美味しい乳製品の話です。

フィンランドの研究者が老人ホームに住む健康な31人のご老人(72-103歳)を対象に、体に良いバクテリアを含むチーズが免疫力にどう関係するかを調べました。

乳酸菌入りのチーズを食べると、NK細胞活性が上昇し、白血球の貪食能が亢進していました。これらの検査はともに、生来の免疫力の強さを測るときに使うものです。

ということで、乳酸菌入りのチーズが体に良いことはわかりました。日本では乳酸菌飲料が手に入りやすいのでそれでも
大丈夫でしょう。皆さんも是非!

参考文献:Fandi Ibrahim, Suvi Ruvio, Linda Granlund, Seppo Salminen, Matti Viitanen, Arthur C Ouwehand. Probiotics and immunosenescence: cheese as a carrier. FEMS Immunol Med Microbiol. 2010;59:53-59.

2010年4月6日火曜日

チョコレートが血圧を下げる!!

チョコ星人の方々にまたまた朗報です!

フラボノイドが強力な抗酸化作用があることはよく知られていますよね。ダークチョコレートにはたくさん含まれています。
さて、今回はドイツの研究者が19,357人を対象にした研究です。

チョコを1日平均7.5g食べる人は、平均1.7gの人に比べて血圧が有為に低下しており、心筋梗塞の発症リスクが39%!も少なくなります。

でも当分のとりすぎには注意ですよ!

参考文献:Brian Buijsse, Cornelia Weikert, Dagmar Drogan, Manuela Bergmann, Heiner Boeing. “Chocolate consumption in relation to blood pressure and risk of cardiovascular disease in German adults.” Eur Heart J; March 30, 2010; doi:10.1093/eurheartj/ehq068.

2010年4月2日金曜日

抗酸化作用のある食事とは!?

抗酸化作用のある食事をとることが、心血管系の病気、がん、神経疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病)を予防する事はこれまでも報告されていました。

ハーブやスパイスがとても優秀な抗酸化作用を持っていることを踏まえ、カナダの研究者がホットペッパー、オールスパイス、ごま、しょうがを含んだマリネが最も効率良く抗酸化作用を持つことを発表しました。

日本ではマリネってそれほど食べないですかね?時々お惣菜やさんで買いますが、もっと食べるようにしましょう!

参考文献:Raymond H. Thomas, Mark A. Bernards, Erin E. Drake, Christopher G. Guglielmo. “Changes in the antioxidant activities of seven herb- and spice-based marinating sauces after cooking.” Journal of Food Composition and Analysis, 6 February 2010.

2010年4月1日木曜日

セレニウムが糖尿病を予防する?

セレニウムは蛋白の合成や成長に関係する大事な微量元素です。これまでの研究は糖尿病を予防する可能性を示唆していました。

フランスの研究者が1,162人を対象にした前向き研究によると、男性においてのみ、セレニウムの血中濃度が高いほど耐糖能障害が起きる可能性が有意に低下していました。

残念ながら女性ではセレニウムは糖尿と関係ありませんでした。

ということで、男性はセレニウムをお忘れなく!!

Akbaraly TN, Arnaud J, Rayman MP, Hininger-Favier I, Roussel AM, Berr C, Fontbonne A. “Plasma selenium and risk of dysglycemia in an elderly French population: Results from the prospective Epidemiology of Vascular Ageing Study.” Nutrition & Metabolism 2010, 7:21, 18 March 2010.

2010年3月29日月曜日

加工肉を食べると心血管疾患にかかりやすくなる!

もともと赤肉はコレステロール値を上げるために良くないってことは知られていましたね。

今回ハーバード大の研究者が行ったメタアナリシスでは、120万人を対象に加工肉(燻製、塩漬け、科学保存など)と心血管病の因果関係を調べました。

ホットドッグ、ベーコン、ソーセージやデリ肉を食べる人達は、有意に心血管病と糖尿病を発症するリスクが増加していました。
50グラムの加工肉を食べる度に心血管病は42%、糖尿病は19%なり易くなってしまいます!!

肉好きの方は気をつけてください!!
ちなみに僕は家で肉を一切食べません(ヨカッタ!)。

参考文献:Renata Micha, Sarah K Wallace, Dariush Mozaffaria. Unprocessed Red and Processed Meat: Consumption and Risk of Coronary Heart Disease, Stroke, and Diabetes: A Systematic Review and Meta-analysis” (Presentation 51). presented at the 50th Cardiovascular Disease Epidemiology and Prevention Annual Conference (EPI) / Nutrition, Physical Activity and Metabolism Conference 2010 (NPAM), March 2010.

家具の化学物質が皮膚のトラブルを起こす!

つい最近行われたアメリカ皮膚科学会でこんな発表がありました。

フマル酸ジメチル(DMF)という化学物質は防カビ剤として主に中国産の家具に使用されています。
この物質は家具の生地に浸透し、それに触れると発赤、アカギレ、かゆみなどのアレルギー反応を起こすことがわかりました。

なかには中国産の衣類や靴にも使用されています。過敏症のある人は原因不明の皮膚炎に悩むかもしれません。

実はヨーロッパではすでにDMFの使用が禁止されています。
皆さんもぜひ気をつけてくださいね!

参考文献:68th Annual Meeting of the American Academy of Dermatology, March 2010.

2010年3月25日木曜日

マグネシウムが大腸がんのリスクを減らす!

国立がんセンターのグループによる研究によると、マグネシウムを1日平均327mg摂取した男性は238mg摂取した男性に比べて、大腸がんの発症リスクが52%も低下したとのことです。

残念ながら女性では変化はありませんでした。

マグネシウムはDNAの合成、修復に必須の微量元素です。要注目です!

参考文献:Enbo Ma, Shizuka Sasazuki, Manami Inoue, Motoki Iwasaki, Norie Sawada, Ribeka Takachi, Shoichiro Tsugane for the Japan Public Health Center-based Prospective Study Group. “High Dietary Intake of Magnesium May Decrease Risk of Colorectal Cancer in Japanese Men.” J. Nutr., Apr 2010; 140: 779 - 785.v

2010年3月23日火曜日

老化防止蛋白発見!?

権威のある科学雑誌、サイエンスにとても興味深い論文が出ていました。

アメリカ、カリフォルニア大学の研究者はショウジョウバエから老化を防止する蛋白を同定しました。それはセストリンと名付けられ、老化と代謝のシグナル伝達経路で重要な役割を果たしているそうです。

面白いことに、セストリンはショウジョウバエでも人間でも同じ構造で、同じ役割を担っているとのことです。

将来的にはお薬として、セストリンが老化防止に利用できる可能性があり、今後も要注目です!

参考文献:Jun Hee Lee, Andrei V. Budanov, Eek Joong Park, Ryan Birse, Teddy E. Kim, Guy A. Perkins, Karen Ocorr, Mark H. Ellisman, Rolf Bodmer, Ethan Bier, Michael Karin. “Sestrin as a Feedback Inhibitor of TOR That Prevents Age-Related Pathologies.” Science, 2010: 327 (5970): 1223-1228; DOI: 10.1126/science.1182228.

2010年3月18日木曜日

アルコールを飲むと太らない!

今日は女性には耳寄りな話です。

アメリカのハーバード大関連病院の研究によると、アルコールを全く飲まない女性よりも、アルコールを飲む女性のほうが体重増加が少ない人のことです。これは基礎疾患、肥満の無い平均年齢39歳の女性19,220人を13年間にわたって追跡調査した結果です。

飲みすぎは逆に体重が増えてしまうとのことです。一番太らなかった人達は、1日にアルコールを15-30g飲んでいたそうです。
ワインのアルコール度数はだいたい10%前後ですから、1杯のワインを毎日飲むと最も太らないことになります。

僕はアルコールをまるっきり飲みませんが、アルコール好きの女性には気になる話題ですね。

参考文献:Lu Wang; I-Min Lee; JoAnn E. Manson; Julie E. Buring; Howard D. Sesso. “Alcohol Consumption, Weight Gain, and Risk of Becoming Overweight in Middle-aged and Older Women.” Arch Intern Med, Mar 2010; 170: 453 - 461.

2010年3月16日火曜日

気分が優れない方は赤クローバーのエキスをどうぞ。

もともと植物などに含まれる女性ホルモンに類似した化学物質が抑うつ状態を改善するんじゃないか、って事はいわれていましたが、はっきりした証拠はありませんでした。

オーストリアの研究者が、閉経後の40歳以上の女性109人を対象に赤クローバーのエキスの効果を調査しました。
90日間80mgの赤クローバーエキスを飲んだ人は、飲まなかった人に比べて80%も抑鬱や不安神経症が減少した人のことでした。

試してみる価値アリですね!

2010年3月15日月曜日

人生に目的意識がある人ほどアルツハイマーになりにくい!

皆さん、目的をもって生きていますか?
ってちょっと仰々しいですね。

今日はアルツハイマーに関する論文です。
もともとある種の心理的要因や社会的孤独がアルツハイマーの発症を増長することは知られていました。

アメリカの研究者が痴呆の無い高齢の男女900人を7年間追跡調査した結果によると、人生に生きる目的を持っている人は50%もアルツハイマーの発症が減少していました。目的意識が最も高い人達は、最も低い人達に比べて2.4倍もアルツハイマーを発症しないことがわかったのです。

ただぼーっと生きていると良くないんですね。
人生を謳歌しましょう!

参考文献:Patricia A. Boyle; Aron S. Buchman; Lisa L. Barnes; David A. Bennett. “Effect of a Purpose in Life on Risk of Incident Alzheimer Disease and Mild Cognitive Impairment in Community-Dwelling Older Persons.” Arch Gen Psychiatry, Mar 2010; 67: 304 - 310.

大笑いは長寿の秘訣?

今回はちょっと面白い論文を見つけました。

笑うことが免疫を活性化させて健康にいい、とはよくTVでやっていますね。
実際に皆で大笑いをするサークルが存在するそうです。

アメリカの研究者が1952年に野球の大リーグで活躍していた230人の写真を解析しました。
写真を笑わない人、笑う人、大笑いする人の3群に分けてみると、大笑いする人が一番長生きだったそうです。
大笑いする人の70%が80歳まで生きたのに対して、そうでない人は屋久半数しか80歳に達しなかったとも報告されています。

これだけでは笑いが長寿に良い!とは云いきれないですけど、興味深い結果ですよね。
最近大笑いしてますか?

参考文献:Ernest L. Abel , Michael L. Kruger. “Smile Intensity in Photographs Predicts Longevity.” Psychological Science, February 26, 2010; doi: 10.1177/0956797610363775.

2010年3月11日木曜日

睡眠不足は肥満になる!

睡眠と健康の関係についてまたひとつ。

アメリカの研究者によると、夜間の平均睡眠時間が5時間かそれ以下の人は、5時間よりも長く睡眠している人に比べて明らかに内臓脂肪が増加しているそうです。

人は寝ないとダメなんですね~。

参考文献:Kristen G. Hairston; Michael Bryer-Ash; Jill M. Norris; Steven Haffner; Donald W. Bowden; Lynne E. Wagenknecht. “Sleep Duration and Five-Year Abdominal Fat Accumulation in a Minority Cohort: The IRAS Family Study.” Sleep, Volume 33, Issue 03, Pages 289-295.

2010年3月10日水曜日

1日1杯のコーヒーが脳卒中を防ぐ!

コーヒー好きには嬉しい研究です。

イギリスの研究者によると、1日1杯のコーヒーを飲む人は飲まない人に比べて30%も脳卒中のリスクが低下するそうです。
これはなかなかすごい数字ですね。

でも、2杯以上飲んでも1杯と効果に変化は無いそうなのでちょっと残念。僕は1日に4-5杯飲んでますからね~。
またコーヒー飲もうっと。

参考文献:Yangmei Li et al. “Coffee Consumption and Risk of Stroke in Men and Women: the European Prospective Investigation into Cancer-Norfolk Prospective Population Study” (Abstract LB P5); presented at the American Stroke Association 2010 International Stroke Conference.

母乳で育てた女性は体脂肪がつきにくい!

母乳で赤ちゃんを育てることは赤ちゃんにとって色々なメリットがあるので、私たち医師はお母さんになるべく粉ミルクでなくて母乳をあげてね、ってお願いしています。

アメリカのピッツバーグ大学(僕が研修した大学です!!)の研究者が先週末にアメリカ心臓学会で発表した内容はさらに興味深いものでした。

母乳で赤ちゃんを育てたお母さんはお腹に脂肪がつきにくく、将来的に心臓病や糖尿病になりにくいと言うことでした。

赤ちゃんにもそして自分の健康にも良い母乳育児。もう赤ちゃんを育てる予定が無い方も、皆に教えてあげてくださいね。

参考文献:http://bit.ly/bBglt3

2010年3月9日火曜日

ビタミンBが脳卒中後の機能回復を促進する!

アメリカのヘンリー・フォード病院(そうです、自動車のフォードの病院です。とっても有名な病院なんですよ)からの研究発表によると、ビタミンB3(ナイアシン)が、脳内の血管新生を促し、神経細胞の再生を促進するそうです。

もっともモデルマウスでの知見なので現在、脳卒中を患った患者さんにB3を使った臨床研究をしている最中です。

認知症も含めて今後ビタミンB3が注目されそうですね!!

参考文献:Michael Chopp. “Cellular and Molecular Mechanisms of Promoting Stroke Recovery.” presented at the American Stroke Association 2010 International Stroke Conference.

2010年3月7日日曜日

サプリで肥満解消!

サプリで肥満解消、といっても別に魔法のサプリじゃないんです。

肥満の人ほど体内のミネラルやビタミンは低めだそうです。そこで中国の研究者は肥満女性を対象に(BMI=28以上)、マルチビタミン・ミネラルサプリメントが体脂肪、基礎新陳代謝そしてコレステロールにどう影響するか調べました。

なんと、マルチビタミンミネラルサプリを摂取したグループは有為に体重が減少し、BMIも低下、また総コレステロールとLDLコレステロール(悪玉ですね)が改善したのです。また、基礎新陳代謝とHDLコレステロール(善玉です)は増加してました。呼吸機能も改善し、ウェストも引き締まったそうです。

マルチビタミン・ミネラルのサプリはどこでも手に入りますよね。今日から始めてみませんか?

参考文献:Y Li, C Wang, K Zhu, R N Feng, C H Sun. “Effects of multivitamin and mineral supplementation on adiposity, energy expenditure and lipid profiles in obese Chinese women.” Int J Obes; February 9, 2010; doi:10.1038/ijo.2010.14.

2010年3月5日金曜日

地中海料理が脳卒中を防ぐ!

地中海料理といえば、豊富な野菜、フルーツと穀物。それに赤肉を殆どとらず、ちょっとの魚、鶏肉そして乳製品。忘れてならないのがオリーブオイル、ですね。

ニューヨークの研究者の行った調査によると、地中海料理をかなり忠実に摂取している人はそうでない人に比べて36%も脳卒中の発症が低かったことがわかりました。ある程度地中海料理を食べている人でも脳卒中は21%低下していたのです。

日本でも地中海料理は人気ですね。日本食だって地中料理に負けないくらいヘルシーですが、日本人は塩分の摂取が多いことで知られています。
食事は大切ですよ〜。

参考文献:“Mediterranean Diet May Lower Risk of Brain Damage That Causes Thinking Problems,” American Academy of Neurology,” February 8, 2010; findings to be presented at the2010 Annual Meeting of the American Academy of Neurology.

2010年3月4日木曜日

エクササイズは不安症を改善する!

不安症というのはなかなか気づかれることがなく、診断・治療に至るのに時間がかかってしまう症状です。
特に慢性疾患を抱えた方たちは不安症を持っていることが多いにもかかわらず、発見されていないこともよくあります。

アメリカの研究者によると、慢性疾患を持った方々に12週間、1回30分以内のエクササイズをすることで不安症状が20%も低下したと報告しています。

もしもともと健康に自信が無い方で、しかも気分がすぐれない方は是非!体を動かしましょう!!

参考文献:Matthew P. Herring, Patrick J. O’Connor, Rodney K. Dishman. “The Effect of Exercise Training on Anxiety Symptoms Among Patients: A Systematic Review. “ Arch Intern Med. 2010;170(4):321-331.

カルシウムが男性の死亡リスクを低下させる!

カルシウムが心血管系の病気に対して良い効果があることは知られていました。ミネラルが血圧を低くしてくれると考えられています。

スウェーデンの研究者が行った23,000人以上の男性を対象にした研究によると、カルシウムとマグネシウムを1日必要量の倍程度摂取している人たちは、そうでない人に比べて25%も全死亡率と心血管系の疾患による死亡が低下していたそうです。

今回は男性を対象にした研究でしたが、カルシウムとマグネシウムは大切ですよ!!

参考文献:Joanna Kaluza, Nicola Orsini, Emily B. Levitan, Anna Brzozowska, Wojciech Roszkowski, Alicja Wolk. “Dietary Calcium and Magnesium Intake and Mortality: A Prospective Study of Men.” Am. J. Epidemiol., February 19, 2010; doi: doi:10.1093/aje/kwp467.

2010年3月2日火曜日

コラーゲン摂取の“神話”崩壊!!

こんなニュースが出ていました。
http://www.narinari.com/Nd/20100313160.html

これは医学的に見れば当然です。食べたものは分解されて腸管から吸収される。
コラーゲンは分子量も大きいので直接皮膚に塗布しても吸収されません。

そこで、PURIGENEX社のコラーゲンマスクです。
http://sites.google.com/site/yamasakiclinic/collagen

手前味噌ですが、個人輸入のお手伝いをしています。
実際に購入いただいた方は続けてご注文いただいております。

高価なのが玉にキズですが、効果は確かですのでお問い合わせください!!
yamasakiclinic@gmail.com

食生活とコレステロール。

皆さんご存知のとおり、健康的な食事、つまり野菜や穀物を多くとり、適度な運動をするといったライフスタイルがコレステロール値を改善するのはもう一般的な知識ですね。

しかし、高齢者においては食生活の改善がどんなコレステロールに影響するかは実はよく知られていませんでした。

ドイツの研究によると、飽和脂肪酸(バター、牛乳、肉類、ココナッツオイル、パームオイルなど)を控えた人達は総コレステロールが低下しました。これは、予想通りですね。

そして、魚やオメガ3脂肪酸を多く摂取した人達は中性脂肪が低下し、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が増加しました。

ということで、単に脂肪を控えるだけでなく、オメガ3脂肪酸を十分に摂取した方が体には良さそうです。もちろん、魚に含まれる脂分はオメガ3が豊富です。

僕もオメガ3を野菜にかけて食べています。でもオメガ3を加熱してはだめですよ!!そのまま摂取してくださいね。

参考文献:Buyken AE, Flood V, Rochtchina E, Nestel P, Brand-Miller J, Mitchell P. “Modifications in dietary fat quality are associated with changes in serum lipids of older adults independently of lipid medication.” J Nutr. 2010 Jan;140(1):88-94.

2010年3月1日月曜日

プラスチックボトルや缶製品に使用されている化学物質が男性生殖能力に関与する!

今回は男性には気になる話題です。

ビスフェノールA(BPA)は50年以上にわたってほとんどすべてのプラスチックボトルや缶の内側のコーティングに使われています。しかし、BPAの健康への影響が近年取りざたされているのはご存知かもしれません。甲状腺、肥満、乳がん、前立腺がんなど悪影響を及ぼす可能性のある疾患はかなりあります。

カリフォルニアの研究者が中国のプラスチック工場で行った調査によると、BPAに長期間暴露された男性はそうでない男性に比べて、4倍もED(勃起不全)を発症し、性的欲求の低下、性生活の満足度低下、7倍もの射精障害の発症することが分かりました。

日本ではBPAを使用せずにPETを使う運動がなされているそうですが、プラスチックや缶製品はなるべく避けてお買い物をした方が良さそうです。

参考文献:D. Li, Z. Zhou, D. Qing, Y. He, T. Wu, M. Miao, J. Wang, X. Weng, J.R. Ferber, L.J. Herrinton, Q. Zhu, E. Gao, H. Checkoway, W. Yuan. “Occupational exposure to bisphenol-A (BPA) and the risk of Self-Reported Male Sexual Dysfunction.” Hum. Reprod. 2009 10.1093/humrep/dep381.

2010年2月28日日曜日

チョコレートが脳卒中を防ぐ!

今日は美味しい話題(笑)。

フラボノイドの豊富なチョコレートは心疾患に良いことはこれまでもよく言われていますね。フラボノイドは抗酸化力もあります。

カナダの研究者がこれまでのチョコレートに関する論文をまとめました。そしてわかったのが脳卒中のリスクを減らすということです。

もちろん、食べ過ぎは良くないですよ!発表では週に1回のチョコレート摂取をオススメしています。毎日食べたら糖分の摂取過多になってしまいますからね。

僕はアルコールを飲めない代わりに甘党ですので、嬉しい研究結果でした。

参考文献:Sarah Sahib, Hamilton, ON, Canada, Joel G. Ray, Gustavo Saposnik. “Chocolate Consumption and Risk of Stroke” (Poster P06.011]. American Academy of Neurology, February 11, 2010; findings to be presented at the 2010 Annual Meeting of the American Academy of Neurology.

2010年2月26日金曜日

ある種の降圧薬が認知症を防ぐ!

高血圧と認知症つながりでもう一つ。

心疾患はアルツハイマー病と関連があることが知られています。
ボストンの研究者が65歳以上の心疾患を持つ80万人(!!)を対象にした研究で、ある種の降圧薬がアルツハイマー病を防ぐことがわかりました。
それはアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)で、日本ではニューロタン、ブロプレス、ディオバン、ミカルディス、オルメテック、イルベサルタン、アバプロ等の名前で手に入ります。

また、ARBとアンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE−I)をすでにアルツハイマー病を発症している患者に同時に使うと早期の死亡を防ぎ、老人ホームへの入所を減らすことがわかりました。

もし血圧が高かったり、心臓病をお持ちで、降圧薬が必要なときは主治医の先生と相談してみて下さい。

参考文献:Nien-Chen Li, Austin Lee, Rachel A Whitmer, Miia Kivipelto, Elizabeth Lawler, Lewis E Kazis, Benjamin Wolozin. “Use of angiotensin receptor blockers and risk of dementia in a predominantly male population: prospective cohort analysis.” BMJ 2010;340:b5465,12 January 2010; doi: 10.1136/bmj.b5465.

高血圧は認知症のリスク!

もともと中年期の高血圧は認知症になり易いことが知られています。
ですが、高齢者の高血圧が認知症のリスクかどうかはまだはっきりしていませんでした。

カナダの研究グループによると、物忘れが始まっているものの十分自分で生活ができるような高齢者を対象に調査をした結果、高血圧があろうとなかろうと認知症の発症率に変化はありませんでした。しかし、高次機能(物事を整理して考え、意思決定をする能力)がもともと低下している人にとって、高血圧は認知症発症を有意に増加させていました。

高血圧をコントロールすることで3分の1の方は認知症の発症が抑えられるかもしれないとのことです。

高血圧は心臓病や脳梗塞のリスクも上昇させることは皆さんも御存知だと思います。
心当たりのある方は今のうちにきっちり血圧を正常化させておくことをオススメします!!

参考文献;Shahram Oveisgharan; Vladimir Hachinski. “Hypertension, Executive Dysfunction, and Progression to Dementia: The Canadian Study of Health and Aging.” Arch Neurol, Feb 2010; 67: 187 - 192.

2010年2月25日木曜日

アスピリン内服が乳がんの生存率を上げる!

ハーバード大の研究者が行った4164人の女性看護師を対象にした研究によると、乳がんと診断されて1年経過した患者さんで、アスピリンを使用していた人のほうが使用していなかった人に比べて長期に生存する傾向にあったそうです。

詳しいメカニズムは不明ですが、アスピリンを少なくとも週に2回内服することで、乳がんの再発や乳がん死が64-71%減少していました。

癌の克服はまだまだ人類の大きな課題です。少しでも多くの人が長期にわたり、人生を謳歌出来るよう祈るばかりです。
ここではそんな情報も書いていきたいと思います。

参考文献:Michelle D. Holmes, Wendy Y. Chen, Lisa Li, Ellen Hertzmark, Donna Spiegelman, Susan E. Hankinson. “Aspirin Intake and Survival After Breast Cancer.” J Clinical Oncology, Feb 16. 2010: doi:10.1200/JCO.2009.22.7918.

ウコンで体脂肪を退治する!

ウコンはカレーのスパイスに使われる植物ですね。その黄色色素がクルクミンと言って、抗腫瘍作用や抗炎症作用で知られています。そのクルクミンに関する研究を紹介します。

ボストンのタフツ大学の研究者によると、クルクミンの新生血管抑制作用が脂肪細胞の増殖も抑えるとのことです。マウスの実験では肥満を抑えることに成功しています。

ウコンばっかり食べるわけにはいきませんが、体にいいといわれている植物の効果が実際に実験で証明されると納得してしまいますね。

参考文献;Ejaz A, Wu, D, Kwan P, and Meydani M. Journal of Nutrition. May 2009; 139 (5): 1042-1048. "Curcumin Inhibits Adipogenesis in 3T3-L1 Adipocytes and Angiogenesis and Obesity in C57/BL Mice. 919-925."

2010年2月24日水曜日

ビタミンB6の低下が心疾患に関与する。

もともとビタミンB6はB12や葉酸と並んで、心疾患に関係することはよく知られていました。心疾患の危険因子であるホモシステインの代謝に関係しているため、これらが不足するとホモシステインが上昇してしまうのです。

ボストンの研究者が行った研究によると、ビタミンB6の活性が高い人はCRP(炎症のマーカーで、心疾患の危険因子でもある)が低下し、酸化ストレスのマーカーも低下していたとのことです。さらにはビタミンB6の低下はメタボリックシンドローム、肥満そして糖尿病の発症に関与していることが明らかになりました。

ビタミンB6はホモシステインを低下させるだけでなく、炎症反応(これは老化のもとです!!)を抑え、代謝疾患にも影響することがわかったわけです。

健康維持のためのサプリ情報はまだまだ続きますよ〜!!

参考文献;Jian Shen, Chao-Qiang Lai, Josiemer Mattei, Jose M Ordovas, Katherine L Tucker. “Association of vitamin B-6 status with inflammation, oxidative stress, and chronic inflammatory conditions: the Boston Puerto Rican Health Study.” Am. J. Clinical Nutrition, Feb 2010; 91: 337 - 342.